Windows8/8.1の高速ブートに関する誤解について(SSDも使っているのに…、ほかの人より起動が遅いなど感じている方いませんか?)

こちらの記事の留意点:現時点では高速スタートアップ有効で外付けHDDなどを使用したりデュアルブート環境を構築していたりすると既出の不具合が発生します。これを踏まえたうえで高速スタートアップを使用したい方向けの記事です。

===========
2014/11/14 重要情報を追記しました。
記事作成後に判明していた高速起動がキャンセルされる場合の追加を失念していたため追記しました。高速起動が有効な場合に下記のリンクにもあるファイル消失問題に絡み、次回起動時にチェックディスクがスケジュールされたしまった場合(フォーマットしてくださいも?)や起動時に開始してしまいキャンセルした場合などの後外付けHDDやUSBメモリを取り外した場合などにタスクのみが残ってしまい、高速スタートアップがキャンセルされた状態が継続します。

解決方法のリンク
Windows 8 で高速スタートアップできない場合がある
https://support.microsoft.com/kb/2876212/ja?wa=wsignin1.0

====ここまで追記=======

Windows8と他のOSで共用している外付けHDDでファイルが消える現象
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20130830/1377823221

Windows8と他のOSで共用している外付けHDDでファイルが消える現象……検証編(残念ながら、その1)
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20130901/1377992922

Windows8コマンドプロンプトで完全シャットダウン/Windows8と他のOSで共用している外付けHDDでファイルが消える現象……(補足)
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20130912/1378940883

=====================================

今回Windows8.1の不具合の解決などにかかわって気が付いたのだがSSDにしたのに高速というほど高速ブートではない」というような感想が多い。そして、これはある意味SSDを使用している中の割合多数の方が誤解しているのではないかと思った次第です。

誤解の内容は、SSDを使用していて書き込み量を減らすため休止を無効にしている(休止ファイルを作らない設定にしている)方は、実際には高速ブートの動作をしていない可能性が高いということですしません。

このブログで何度か触れていますが、Windows8/8.1のシャットダウンは完全なシャットダウンではありません。いつもより少し詳しく高速ブートやシャットダウンについてお借りしてきた記事をもとに解説?してみたいと思います。


========================================
ここからの===囲み部分は、非常に丁寧でわかりやすい、パソコン実践講座 〜道すがら講堂〜さんの「Windows 8で実装された「高速スタートアップ」とはどんな機能か解説 」から、記事の一部をお借りし少し省略したものです。ぜひ元記事を全文ご覧になってください。

Windows 8で実装された「高速スタートアップ」とはどんな機能か解説
http://michisugara.jp/archives/2013/fast_startup.html#more


1)高速スタートアップ(ハイブリッド・ブート)とは、Windows8から実装された新機能でWindows OSの起動を高速化する技術
2)いうならば、OSの起動自体をも早くする機能
3)実現するため起動時に、OSの初期ロードが開始され、Windows カーネル(中核部分)の起動に必要な必須ドライバーのロードと初期化や必須ドライバーの読み込みが完了すると、今度は追加のドライバーやデバイスをスキャンして同じくロードと初期化を実行するのだがその一部をスキップさせることで高速起動を実現した。

最後にシャットダウンさせたときのメモリやCPUの状態を記憶装置(起動ドライブであるHDDやSSD)へ記録することで、次回の起動時にこれらデータを読み込みロードを短くしようとした技術が高速スタートアップなのです。高速スタートアップを有効にした状態で「シャットダウン」をすると、ユーザー セッション(ユーザー シェル)までを終了させますが、Windowsの中核部分であるカーネルやデバイス、ドライバ、サービスなどは「休止状態」にとどめます。

「休止状態」とは、メモリやCPUの状態を記憶装置に書き出した状態で電源を落とすことです。こうすることで、次回起動時に初期化する必要がなくなり、記憶装置からのロードだけでデバイスやドライバの状態が復元されます。これにより起動を高速にすることが可能になりました。通常の起動プロセスで一番時間がかかっていた「ドライバなどのロードと初期化・起動」を大幅に省いた起動方法を高速スタートアップというのです。

「休止状態」は電源オプションにもありますね。スリープと同じくデスクトップの状態を保存したまま電源を落とす方法の1つです。ただ、スリープと異なるのは、メモリ上ではなく記憶装置内の「hiberfile.sys」ファイルに一時データを保存することです。

4)高速スタートアップ、「再起動」を選択すると有効にならない模様。なので、今まで通り「シャットダウンでドライバ情報をクリーンにしたい!」という方は「再起動」を選択するとよいでしょう。

5)記事作成後に判明していた高速起動がキャンセルされる場合の追加を失念していたため追記しました。高速起動が有効な場合に下記のリンクにもあるファイル消失問題に絡み、次回起動時にチェックディスクがスケジュールされたしまった場合(フォーマットしてくださいも?)や起動時に開始してしまいキャンセルした場合などの後外付けHDDやUSBメモリを取り外した場合などにタスクのみが残ってしまい、高速スタートアップがキャンセルされた状態が継続します。

解決方法のリンク
Windows 8 で高速スタートアップできない場合がある
https://support.microsoft.com/kb/2876212/ja?wa=wsignin1.0

注:私やぼくんちのTV別館のけんさんなどは、オカルトも信じてしまう世代ですので、所謂(完全)シャットダウンと再起動でどこかしら違いがあるなどとブログ中でほざいている場合があります。これはこれで個人の勝手ですしよいのですが、もし記事やコメントを読んでシャットダウンのほうがいいのかということで真似をするなどという奇特な方がいらっしゃる場合Widows8/8.1では高速ブートの機能を無効にしていない場合は、シャットダウン操作ではなく再起動操作で済ますようにしてください。解説の通り高速ブート有効状態では、再起動の操作のほうでこそ3)の再読み込みが行われます。

=============================================


実際には完全な高速ブートの動作になっていないと思われます。

私はWindowsの動作の詳細をきっちり知っているというような優秀なブロガーではありませんので見当違いな記事かもしれませんが、私はこのようなことを知った後「最初にインストールしたときと環境をビルトし終わった時で起動時間に結構な差があると思ったのはこれも影響していたのか」と勝手に思い込んで納得しています。

記事をお読みくださった方で、それは誤解、もっとこれこれなことである、その他ご意見や訂正した方がよいという記述がありましたら是非コメ欄などでお願いします。


2013/11/8追記:Windows8/8.1の機能と混同されやすいのですが、インテルのファーストブートなどM/BのBIOSから設定できるブートオプションもあります。

Fast Boot を使用した起動時間の短縮
http://www.intel.com/jp/support/motherboards/desktop/sb/cs-032034.htm


2014/1/1 追記
起動などの動作が遅い場合に、SSDではなく以前使用していたHDDで起動している事例がありました。

ブートデバイスSSDに変えたのに起動が速くならない?……まれにブートの途中から、元のHDDで起動している場合があるようです。
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20131230/1388360914


2014/3/8 追記
あまりにも当たり前なので記事に書いておくのを忘れて?いました。M/Bが古めの方(Windows8というかUEFI非対応)も高速スタートアップの恩恵は少ないです。


2014/3/23 関連記事追加:
Windows8/8.1で高速起動していない場合のチェックポイント(追加情報)と外付けHDDのファイルが消える現象が絡むかもと云う全く推定の話
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20140323/1395533556


2014/4/20 追記
メールで質問があり承知していない方もいらっしゃるようですので追記します。
Windows8/8.1は再起動では高速スタートアップ動作をしません」


2014/5/10 追記
ネットワーク構築がうまくいかないと、起動が遅くなる事例があるようです。その場合はローカルアカウントを作成し、ネットワークを切断して起動すると通常の速さで起動するようです。原因がネットワーク構築のようでしたらIPアドレスがAPIPA(169.254.x.x)になっているということが多いようですのでコマンドプロンプトで ipconfig と打ち込んで確認してみてください。





===================

2014/4/17日のコメントに関する調査の経緯

はっきりとした結論は出ていません。実際にはそんななか、新たな高速スタートアップ動作に関連する不都合らしきものが出てきてしまいました…。



岡本達夫さんより 2014/04/17 にご指摘があり、ご指摘が正しいことが確認できましたました。再検証して後日記事を全面改訂いたします。それまでは高速起動というものの解説記事としてご一読ください。

指摘された内容
Win8.xの高速起動では、swapfile.sysを使います。休止設定には関係ないです。
MSサイト等で、確認の上、記事を訂正してほしいです。


2014/4/18時点からの途中経過
DATA.blog
http://data.expressweb.jp/2012/06/what-is-swapfile-sys/

こちらのブログをはじめ複数のブログ等に「仮想メモリの設定でページング ファイルをなくすと、swapfile.sysもなくなります。」というような記述があります。この記事は当初休止ファイルに高速スタートアップ用のファイルも作成されると理解していたため、作成しないことで高速スタートアップの動作をしないと考えて書いたものです。

岡本さんから指摘があり調べなおしてみて「ページファールを0にしたり小さくしているのが原因かも」ということが改めて出てきました。

4/19
SSD保護のためにハイバーネーションを無効にしているとswapfile.sysの有無にかかわらず起動時間は変わらなくなってしまうようです。よって、元記事の内容はあながち間違いではなく、変な言い方ですが現象的には正しいようです。

仮想メモリ0または休止ファイルを作らない設定のどちらか一方を行っていると高速スタートアップは満足に動作しないというのが「どうやら正解」のようです。


5/1訂正
S4が無効または休止ファイルを作らない設定のどちらか一方を行っていると高速スタートアップは満足に動作しないというのが「どうやら正解」のようです。



現在調査中です。


2014/4/22追記
Windows8.1 update1適用後に(たぶん)高速スタートアップ動作関連のトラブルが発生しています。

結構重要かも?Windows8.1 update1インストール後は再起動の動作が変わった?!!(現在ソース未確認)
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20140421/1398111057


2014/4/29追記
英文でswapfile.sysがないと起動が遅くなるという記述があり、これが存在しないとダメなのかと考えてソースを探しましたが見つかりません。

現在、本当のところは「不明」です…。


2015/1/24追記
よろしくお願いすます!!!
投稿記事の募集を開始します



====================


お勧めのSSDとしては容量240GB〜のものになります。

・普通に5年程度以上の期間使用できればよい方は、価格も比較的安く速度も出ますので、このようなもので十分かと思います。ほかの部品と同様拘りなどがなければ現在一般に販売されているもので、特に大きな問題はないかと思います。





人気ブログランキングへ