【どことなく不調】Windows 8.1 Update1 の不調を一気に解決する方法の試行錯誤【特にOSアップグレードPC対象】・・・その1

この記事は2015/2/12の以下の記事の派生記事となります。たぶん様子を見ながらシリーズ化するか、リプレース後の挙動など書き足してゆく形になるのかなと思います。

【可能ならばクリーンインストールしなおしが望ましいのかも】Windows 8.1のWindows Updateや普段の使用での不快感について

============以下本文==================

内容:
・事の起こり
・2015/2時点で、発生していた不調
・リプレースインストール後におさまったり改善したように見えたもの
・リプレースインストールの方法

===============

・事の起こり
自分だけではないとは思っていましたが、2月の定例アップデートに関していろいろ調べているうちに次のような書き込みを見つけました。

===============================
レジストリ個数26000突破しやがった
26000個目中の26000個目を更新中です...とか毎度毎度見るたびに
「どんだけ更新してんだよ」とツッコミしながら思う
そして今回の11個の中に不具合がさっそくあったので公式に報告してきた
例によってC++ 2012 Update 4 再頒布可能パッケだった
復元ポイント作っておいてよかった
===============================

もともと、レジストリクリーナーの類はよほどのことがない限り使用することはしないようにしていたのですが、とくにWindows8以降は起動時に複数の場所よりシノニムにドライバを読み込むという仕様になっているということを聞きレジストリクリーナは絶対に使用しないようにしていました。

MSコミュニティーでは、MS社員の方などを含めてレジストリクリーナを使用したら不都合が出るのは当たり前、使ってWindowsを不調にしてしまう方が悪いというスタンスの一点張りです。

では、レジストリは思い切り肥大してもよいものなのでしょうか?違いますよね…。

というところで、ふと考えたのですがMSが初めてサイトからOSのイメージをユーザーがダウンロードできるようにした意味について「意地悪な考え」が頭をもたげました。一般に言われているWindows8の発売時からメディアなしの販売にしたため不都合が生じた人を救済する、その他もろもろのことの他にもしかすると「アップデートを繰り返すと不都合なことになる事例が多すぎて面倒だからクリーンインストールできるようにした、なんてことがあったりして…」ということです。

何にしろ、Windows10が近い将来に提供されますので、それまでにWindows8.1に再度メジャーアップデートというべきものが提供される可能性は少ないと思われます。できればこの時点で最新のOSイメージを取得してクリーンインストールするのが正解のような気がします。

とりあえず、この週末ぐらいまで何となくというものを含めて不調な点をメモし、有意な差が見いだせるのかはわかりませんが各種ベンチマークの結果を取得などしておいてWindows8.1の最新OSイメージでクリーンインストールをしてみようと思います。

その後比較して記事にできたらと考えていますので、また見に来てくださいね。

参考:
【特報】Windows 8 のプロダクトキーでWindows 8.1 のクリーンインストールが可能になりました!!!

方針を変更しました。少しでも手間がかからずにできる方法が公開できればと考え、上記記事のサイトよりWindows8.1 Pro x64 の最新版を落としたものでリプレースインストールを行ってみました。ファイルやソフトウエア、Windowsの設定をすべて保持した状態で実行しましたのでしばらく様子を見てみようと思います。

自分の場合、事前のチェックでブラザーさんの複合機用ユーティリティーとドライバのパックのみアンインストールが必要でした。もう少し様子を見て別建ての記事にしますよー。

などということでリプレースインストールをしてみることにしました。

注:このほかに簡便な方法として新規アカウントに引っ越してみる方法というのもあります。この場合、引っ越しをしなければいけないことと、自分の場合はUSB周りと「メモリがリード…」が収束しなかったためクリーンインストールやリプレースの手段を選択することにしました。

参考:ぼくんちのTV別館
調子が悪いWindowsを数分でサクッと安定させちゃう裏技


・2015/2時点で、発生していた不調
自分の場合複数台のPCを所有/使用していることもあり、且つブログ記事を作成する都合上メイン機のいろいろなソフトなどが入った実際に使用している状態での不都合などを検証した方が有用になるであろうという考えから、メイン機は結構グダグダな使い方をしています。各種ソフトウエアやツールなどもたびたびインストール/アンインストールを繰り返していますし、OSも故意にアップグレードにしてあります。

まず簡単に環境を書いておきますね。
機材)i7-3960X + ASUS P9X79 + GTX580 + メモリ16GB + SSD(システム・256GB) + HDDx3
OS)Windows7→8→8.1→Update1(x64・Pro・with MCE)、高速スタートアップ無効・仮想メモリは2GB固定・システム予約済み領域は100→500MBに拡大済み
その他)モニタは1〜3枚使用(2560x1600/1920x1200/1920x1080)・HDD2台はケースGS1000付属のホットスワップベイで使用。

気づいていた不調
USB3.0回り:認識しなくなる(これは自分の場合2/1配布のiTunesとの絡みだったらしい)。iTunesをアンインストールしてウサマったようには見えるが、USB2.0/3.0の機器をさし直さないといけないことがあるなどまだ何となく不調。
IE:変遷が遅いのか、いったん「このページは……(403エラー)」が表示されてからページが開く、戻るボタンを押したときに一気に2段階戻ってしまう。
③HDDなどのマウントがいったん外れる?のかインデックスが壊れるのか、DVDなどを挿入した時のように(PC起動後の初回に)開くのに時間がかかる現象が結構な頻度で発生する。
④右クリックメニューが表示されるまでにかなりの時間がかかってしまうことがある。
⑤もともとWindowsにはZ軸の問題があり、どのウインドが最前面になるのかが変になってしまうということがあります。新規に開いたアプリケーションのウインドが最前面にならない、操作の途中で(何らかの理由で)操作中のウインドが裏側に行ってしまう、ソフトウエアのインストール時に全然進まないと思ったら承認などをするウインドが裏側に行ってしまっていた、UAC(ユーザーアカウントコントロール)の警告ダイアログが裏側に行ってしまっていた…などは普通に発生します。これが酷くなっていました。
スクリーンショット撮影ソフトを使用後にシャットダウンすると「メモリがリードに…」という警告が出る。(これはクリーンインストールしたOSでは発生しない)
IEで文字を入力後に訂正する際に文字を挿入するとその後ろの部分の文字が削除されてしまう。
例:今日は、いい日だ。⇒今日は、よく晴れていい日だ。=エンターキーを押下して確定すると⇒今日は、よく晴れて い日だ。というように1文字消えてしまう。何度も繰り返されて訂正部分から後ろをすべて打ち直す、スペースを入れてから打ち直すなどする必要がある場合も出てくる。


・リプレースインストール後におさまったり改善したように見えたもの
インストールした直後に近い状態になったと思われますので、IEほかサクサクなのはある意味当たり前なのですが前項の部分は次のように変化しました。

USB3.0回り:認識しなくなる(これは自分の場合2/1配布のiTunesとの絡みだったらしい)。iTunesをアンインストールしてウサマったようには見えるが、USB2.0/3.0の機器をさし直さないといけないことがあるなどまだ何となく不調。
○通常に戻ったように思えます。この件は、ディスプレイドライバの応答と停止の例のように不調になったドライバを通常の奉納では上書きすることができないものがリプレースの場合は正常なものに上書きされる結果かもしれません。


IE:変遷が遅いのか、いったん「このページは……(403エラー)」が表示されてからページが開く、戻るボタンを押したときに一気に2段階戻ってしまう。
○この件はマウスのチャタリングまたはUSBの不調でチャタリングのような状態になっていることなども疑っていたのですがおさまりました。もしかするとIEブラウジング中にある程度の時間が経過するとインターネットに接続できなくなる(変遷できない・403エラーになる)という状態にも効果があるかもしれません。


③HDDなどのマウントがいったん外れる?のかインデックスが壊れるのか、DVDなどを挿入した時のように(PC起動後の初回に)開くのに時間がかかる現象が結構な頻度で発生する。
○今のところ収まっています。


④右クリックメニューが表示されるまでにかなりの時間がかかってしまうことがある。
○今のところ収まっています。


⑤もともとWindowsにはZ軸の問題があり、どのウインドが最前面になるのかが変になってしまうということがあります。新規に開いたアプリケーションのウインドが最前面にならない、操作の途中で(何らかの理由で)操作中のウインドが裏側に行ってしまう、ソフトウエアのインストール時に全然進まないと思ったら承認などをするウインドが裏側に行ってしまっていた、UAC(ユーザーアカウントコントロール)の警告ダイアログが裏側に行ってしまっていた…などは普通に発生します。これが酷くなっていました。
○今のところ特定のソフト(これは仕方がないです)を除いて収まっています。


スクリーンショット撮影ソフトを使用後にシャットダウンすると「メモリがリードに…」という警告が出る。(これはクリーンインストールしたOSでは発生しない)
IEで文字を入力後に訂正する際に文字を挿入するとその後ろの部分の文字が削除されてしまう。
例:今日は、いい日だ。⇒今日は、よく晴れていい日だ。=エンターキーを押下して確定すると⇒今日は、よく晴れて い日だ。というように1文字消えてしまう。何度も繰り返されて訂正部分から後ろを須出て有と直す、スペースを入れてから直すなどする必要がある場合も出てくる。
○今のところ収まっています。


リプレース後にもしかするとおかしくなってしまったこと
①ウインドのサイズ変更や移動の際パフォーマンス優先にしたようにウインドの枠だけ動いてホールドを終了した時点で変更・移動が完了されるようになってしまった。この件は一度パフォーマンスの設定を変更しなおしたら直りました。もし、ほかの不都合が発生した場合も同様の操作で効果があるかもしれません。


・リプレースインストールの方法
リプレース後にWindowsの通常の設定は変更されていませんでした。(というか当然デスクトップの準備をして設定のやり直しです)電力設定やデスクトップの背景などはそのままです。ただし、グループポリシーで設定していた自動ログオンは無効になりました。このことからも、リプレース前にはRAMディスクを使用している・環境変数を変更している・シンボリックリンクを自分で設定している・メーカーPCなどでWindows8.1 Update1に正式対応していないソフトやユーティリティーが満載…etcの場合は元に戻したり無効にしてクリーンブートの状態でリプレースするのがよいと思います。


具体的なリプレースインストールの方法と注意
1)
最初にWindows8.1のインストールメディアを入手することが必要になりますので、メーカーPCなどでOSインストールメディアがない方はMSのサイトよりダウンロードしてくださいね。また、Windows8無印にPro・Proにwith MCEパックを適用した方には注意事項があります。あまりよくわからない方は次の二つの記事を読んでみてくださいね。

【特報】Windows 8 のプロダクトキーでWindows 8.1 のクリーンインストールが可能になりました!!!
【助けて!!!認証ができない】Windows8/8.1 with Media Center の罠(とイメージバックアップ作成時の注意点)
注:自分はOEM版(メーカーPCなどにプリインストールされ単体販売がされないバージョン)を所持していないため検証できないのですが現在キーが通らないことがあるようです。キーがはねられる場合は、新規ユーザーアカウントを作成して引っ越すか、初期状態にリカバリして余計なものを削除してしまうしか方法はありません。そのあとでイメージを保存したり、PCをリフレッシュしたい→「でも自分で入れたデスクトップアプリが消えちゃうんでしょ」な人へ……解決法を参考にオリジナルのリフレッシュイメージを作成してくださいね。


また、メーカーPCの方でドライバの提供がない場合は以下を参考にドライバを特定しバックアップしておいてくださいね。
http://all-freesoft.net/backup/driver/driver.html
http://all-freesoft.net/backup/driver/doubledriver/backup/backup.html
http://all-freesoft.net/backup/driver/doubledriver/recovery/recovery.html


2)
・失敗を避けるための準備
最低限:
○マウス/キーボード以外のUSB機器は取り外しておく。
○高速スタートアップは無効にする。
○f8キーでのセーフモード起動を有効化しておく。これは必須です!!!
転ばぬ先の杖、F8キーによるセーフモード起動を有効にしておく


本来やっておいた方が安心な設定:
デフェンダーではなくサードパーティーのセキュリティーを使用している場合はツールで一旦完全アンインストールする。
レジストリの変更を含む環境変数の操作、RAMディスク、シンボリックリンクでのファイルやフォルダの移動はデフォルトに戻しておく。
BIOS設定もデフォルトに戻した方が望ましい。
○ストレージもシステム一台にもどしておいた方が安心。(システム上のこと以外に誤ってデータを削除してしまうことの防止にもなります。知人でデータの入ったドライブをフォーマットしたという方が…)
Windows7/8/8.1でクリーンブート(診断用の起動)や管理者としてコマンドプロンプトを呼び出すを参考にクリーンブート。(特にメーカー製PCでいろいろてんこ盛りの場合は必須!!!)


いよいよリプレースインストール!!!

まず最初にクリーンブートなどはせずに、普段使用している状態のままで1〜7の操作を行います。ここで今後のためにもWindows8.1を自分のPC上で使用しているうえでWindows8.1が何らかの問題があると回答するソフト」を調べておくためです。もしかするとここで表示されるものは、普段どうも不調であったりWindows Updateに失敗する原因になりかねないソフトと重なってくるのではないかと思います。


1)あらかじめ準備しておいたWindows8.1のOSメディアを挿入します。自動再生が起動しない場合は、Winキー+Eでエクスプローラを開き光学ドライブをダブルクリックするか、右クリックメニューより「開く」を選択し「setup.exe」をダブルクリックします。


2)「更新プログラムを…」のラジオボタンをオン、下側の「Windows…」チェックボックスはチェックしてのしなくても構いません。


3)プロダクトキーを入力します。この際、Pro/MCEなどのパックを後から追加した方はWindows8/8.1の各パック適用前のキーを入力します。Proパックやmediacentereditionのキーではありませんので間違えないでくださいね。それらのキーはリプレースが完了した後改めて適用することになります。


4)ライセンス条項を一読してチェックを入れ同意します。


5)設定、個人ファイル、アプリを引き継ぎます。


6)調査中の画面です。


7)自分の場合はブラザーのもの一個だけでした。何個も出てくる方もいらっしゃると思います。ここでは表示されてものをすべて控えてくださいね。


8)控えたらXボタンで一旦セットアップを終了します。控えたものをコントロールパネルのプログラムと機能から指示に従って削除していきます。この際に削除してしまうと再インストールの手段がないものは仕方がないので次に書かれているクリーンブートの手順で停止します。



次にクリーンブートを設定します。

9)Winキー+Xで高度なコンテキストメニューを呼び出し、下から3番目にあるファイル名を指定して実行を呼び出します。


10)msconfigと打ち込みシステム構成ユーティリティーを呼び出します。


11)サービスのタブを開き左下のMicrosoftのサービスをすべて隠すにチェックを入れ右下のすべて無効⇒OKで閉じます。再起動を促されますがここではまだ再起動しないでください。そのまま12の操作をします。

12)Autorunsを起動してスタートアップを停止します。画像のようにautoruns.exeの方を右クリックから管理者として実行します。
Autoruns for Windowsマイクロソフト提供のソフトウエアです)


13)不要なものはチェックボックスのチェックを外してすべて止めるのですが、よくわからない方はマイクロソフトと書かれていないものはすべて停止することにして問題ないと思います。チェックを外してX印で閉じれば操作は完了です。ここまで操作後にPCを再起動します。


14)起動が完了したら1〜7の操作をもう一度するのですが、この段階では7の問題のあるものの画面が出ずに次の画面が出ると思います。出ましたらインストールを開始してくださいね。


15)クリーンインストールの手順で止めたサービスやスタートアップを元に戻しいったんアンインストールしたソフトを再インストールします。途中でWindowsが不調になる場合は直前に復活したものが問題ということになりますので、以降は使用しないようにするとよいでしょう。

面倒ですが特定する場合は、最初にサービスやスタートアップはそれぞれ半分入れます。
・1〜20のうち1〜10を入れる。大丈夫であれば11〜20もいれます。不調が出た場合はそのまた半分という風にして原因を絞っていきます。

注:ここでオリジナルのリフレッシュポイントを作成しておくとよいかと思います。アップグレードしている方(多分リプレースも含まれます)は、作成しておかないとファイルや設定を保持してリフレッシュすることができません。最初にWindowsをインストールした時点やPCを購入した時点に戻す操作しかできないことになります(これはWindows8/8.1の仕様です)
PCをリフレッシュしたい→「でも自分で入れたデスクトップアプリが消えちゃうんでしょ」な人へ……解決法(その3:注意点)


結構面倒と思えるかもしれませんが、クリーンインストールしてすべて入れなおすよりよほど簡単です。元に戻すときに入れると調子が悪くなるソフトがなく、ソフト特定の必要がなければ全工程で2時間まではかからないと思います。すべて入れ直しですと丸一日では終了しないこともありますので、PCが何となく不調という方は「試す価値」はあると思いますよ。




掲載記事の募集を始めました。よければご応募ください。
投稿記事の募集を開始します


↓↓↓ ぽちっとお願いします!


人気ブログランキングへ