PCをリフレッシュしたい→「でも自分で入れたデスクトップアプリが消えちゃうんでしょ」な人へ……解決法(その3:注意点)

PCをリフレッシュしたい→「でも自分で入れたデスクトップアプリが消えちゃうんでしょ」な人へ……解決法
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20141003/1412293727

PCをリフレッシュしたい→「でも自分で入れたデスクトップアプリが消えちゃうんでしょ」な人へ……解決法(その2)
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20141006/1412564033

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上記記事の中で触れ忘れていた事項がありましたので追加します。

PCのリフレッシュやリセットでOSを「初期状態」へ戻すことができます。この二つの違いは、PCのリフレッシュではユーザー情報やユーザーファイルなど一定の情報が残りますがPCのリセットを使うとほぼ新規インストールした直後の状態に戻ってしまいます

この際に注意したいのは、このブログでも12月だけで2,300回の閲覧があった強制アップデートを含めてWindows8から8.1(Update1)にアップグレードした方はPCのリフレッシュが使用できないということです。

Windows 8 → 8.1(半)強制アップデート回避方法
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20141106/1415225577



カスタムイメージを作成して、PCのリフレッシュやPCのリセットで使用するイメージを自分で作成・設定できるのですが、通常はカスタムのイメージを作成できることを知らず仕組みも知らない方が多いかと思います。そのため通常はリフレッシュやリセットに使用するイメージは工場出荷時にメーカーが設定した物やWindows8の時のまま」になっています。

Windows7から8にアップグレードした方若しくは最初はWindows8の方・・・イメージはWindows8のもの
(mediacenter・Proの両パックを当てた方はこちらも適用されていないイメージになっています)
リセットはできるが、(素の)Windows8に戻ってしまう。リフレッシュはできない(失敗する)。


Windows8.1からUpdate1を適用した方
リセットはできるが、(素の)Windows8.1に戻ってしまう。リフレッシュはできない(失敗する)。


つまり、アップグレード(Update1を含みます)してカスタムイメージを新たに作成していない方は、トラブル時に自分でインストールしたデスクトップアプリやストアアプリが消えてしまうだけではなく、ユーザー情報やユーザーファイルなど一定の情報を保持してリフレッシュすることが不可能ということです。

要するにクリーンインストールをしたのとほぼ同じで情報がすべてなくなってしまう方法(リセット)しか実行できない状態なのです。このことに十分に留意をしてカスタムイメージを作成しておくことを強くお勧めします。(というか必須ですね)


理由や違いの詳細などは以下の記事がわかりやすいかと思います。

第7回 「PCのリフレッシュ」と「PCのリセット」およびカスタムイメージの作成 (1/2)
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/16/news112.html

抜粋:
PCのリフレッシュ
Windows 8/8.1でのみ利用可能な機能。システムをインストール直後の状態に戻すが、いくらかの情報は削除される。作成済みのユーザーアカウント情報やネットワーク設定(ドメイン情報など)、一部のシステム設定などは残るが、ユーザープロファイルやインストールしたアプリケーション/Windowsストアアプリ、復元ポイント、修正プログラム、追加した「Windowsの機能」などは全て削除される。デスクトップアプリケーションなどは全て再インストールする必要がある。古いWindows OSに対してWindows 8.1をアップグレードインストールした直後のような状態になる。PCのリフレッシュ用のカスタムイメージを作成しておくと、その時点の状態にリフレッシュできる

PCのリセット
Windows 8/8.1でのみ利用可能な機能。システムを工場出荷時の初期状態(もしくは新規インストールした直後の状態)に戻す。1クリックで初期状態に戻すので「プッシュボタンリセット」とも言う。ユーザーアカウント情報やネットワーク設定、デスクトップアプリケーション、Windowsストアアプリなど、全てが削除される。Windows 8.1を新規インストールするのとほぼ同じ。PCのリセット用のカスタムイメージを作成しておくと、その時点の状態に戻せる

システムイメージのバックアップ/復元
Windows 8よりも前のWindows OSでも利用可能な機能。システムイメージを定期的に(もしくはユーザー指定の任意の時点で)バックアップしておき、そのバックアップイメージへ戻す機能。ファイルはVHD/VHDXファイルに保存されるので、システムにマウントしてバックアップイメージの中から簡単にファイルを取り出せる。Windows 8.1ではバックアップツールの起動方法が変わったので注意。詳細はTIPS「Windows 8/8.1でシステムイメージバックアップを取る」参照のこと

自動修復
Windows 8よりも前のWindows OSにおける「スタートアップ修復」に相当する機能。トラブルシューティングメニューから簡単に呼び出せるようになっている。Windows OSのブートに失敗する原因(ブート構成やディスクドライブ、ファイルシステムのエラー、スタートアップメニューのエラーなど)を検出して、可能なら修復する

システムの復元
Windows 8よりも前のWindows OSでも利用可能な機能。保存されている過去の任意の復元ポイントの状態へ戻す機能。復元ポイントはデバイスドライバーやソフトウェアのインストール、Windows Updateなどのタイミングで自動的に作成されることもあるし、ユーザーが手動で明示的に作成させることも可能

Windows 8.1におけるシステム状態の回復機能
「PCのリフレッシュ」と「PCのリセット」はWindows 8.1以降でのみ利用可能な機能。Windows 8.1ではリセット用イメージファイルの圧縮機能が追加された程度で、それ以外の機能はほとんど変わっていない。

 PCのリフレッシュとリセットの違いが少し分かりにくいが、「PCのリセット」が完全な初期化(OSの新規インストールに近い)、「PCのリフレッシュ」がユーザーアカウント情報やインストール済みのWindowsストアアプリ情報などを引き継いだ初期化(OSのアップグレードインストールに近い)である。内部的な動作で見ると、PCのリセットではボリューム(ディスクパーティション)の内容を全部削除してから再インストールするので以前の情報が何も残らないのに対し、PCのリセットではボリュームの情報を残したまま再インストールするので以前の情報が多く残るようになっている。

 PCのリフレッシュでは次のような情報が維持されたり、削除されたりする。
リフレッシュで保持される項目(主要なもの)
・C:\にユーザーが作成した独自のフォルダ、C:以外のドライブの内容
・登録済みのローカルユーザーアカウントやグループ設定、パスワードなど
ドメインへの参加設定(ドメインかワークグループかの設定など)
・ライセンス認証情報
・ホームグループ設定
・ドライブ文字の割り当てとマウントポイント
・地域と言語の設定
・プログラムとファイルの種類の既定の関連付け
・イベントログ

リフレッシュで新規に作成し直される(初期化される)項目
Windowsのシステムファイル。「C:\Windows」「C:\Program Files」「C:\Program Files (x86)」「C:\ProgramData」以下のファイルなどが該当。全て初期状態に戻るので、あらためてWindows Updateの適用作業などが必要
・デフォルトのWindowsストアアプリ
・「C:\Users\<プロファイル>\AppData」以下のファイル

リフレッシュで削除される項目
・C:\Usersフォルダの内容(ユーザープロファイル)。ただし「C:\Users\user01」といった、フォルダ名とそのツリー構造はそのまま残る
・ユーザーデータ。ユーザープロファイルが削除されるため、プロファイル中に保存されているユーザーデータも削除される
・ユーザーがインストールしたデスクトップアプリケーションやWindowsストアアプリ
・「Windowsの機能」で追加した設定
・復元ポイントやバックアップ設定

PCのリフレッシュで影響を受ける項目(主要なもの)
これはユーザー独自のカスタムイメージを作成していない場合に、PCのリフレッシュで維持されたり、作成・削除されたりするものの概要。詳細については「PC のリカバリーの概要(マイクロソフトTechNetサイト)」を参照のこと。


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