【Haswell】スリープから復帰しない・PCアイドル時に勝手に電源が切れてしまう場合などの新しいチェックポイント【見落としがち】

発生し易い構成例:CPUがHaswell+オンダイのVGAのみ使用+ストレージがSSD+Haswell非対応の電源

症状:スリープからの復帰失敗、使用中(アイドル時など)突然電源が切れてしまう、フリーズしてしまうなど…

自作PCなどでは、スリープからの復帰がうまくいかないというのはありがちな問題として知られています。また、メーカー製PCを含めて「kp41病」という厄介な不具合もご存知の方は多いかと思います。

ところで下の画像を見るとCPUの電源管理の中にC6/C7というのがあるのを見て取れると思います。CPUが「Haswell」世代以降且つOSが「Windows8/8.1」(特に8.1)という組み合わせでオンダイのVGA機能のみを使用している場合には、Haswell非対応の電源でこの省電力機能が働いたときに不都合が発生してしまう場合があるのです。
*この問題は電源ユニットのDC-DCコンバータに付随するものです。そのためノートPCなどACアダプタを使用するものでは基本的に問題が発生しません。また、オンダイのVGA機能の他に補助電源が必要なビデオカードを搭載している、+12Vを消費するHDDが少なくとも1機搭載されているなど+12Vが常時消費されるPCでは稀な障害となります。


また、この事象はHaswell以降のCPUのC6/C7ステートのZero Load対応が準備されていない電源とWindows8以降(特に8.1)のOSの省電力機能が絡むと発生し易いのかもしれません。


最近、PCの使用中にスリープから復帰しない・突然電源が切れてしまうという修理依頼があり、省電力に関する項目を探っていて「最終的にCステートの問題→C6/C7無効でスリープからの復帰は落ち着く」という結果になり、使用中に電源が切れてしまうというのは様子を見てもらっている最中です。

記事中、電源に加えWindows8/(特に)8.1という記述を入れたのは、依頼者の場合に不都合が発生しだしたのがWindows8.1への半強制的アップデートで8.1→Update1となってからであったためです。ただし、既出の問題である各種ドライバを入れなおしたり上書きインストールしないと不具合が発生する場合があることとも関係するかもしれないことは否めません。

発生する要因:
・電源には最高の基準のほかに最低の供給電力の基準があります。発生しやすい構成例に挙げたようなPCでは、アイドル時には+12Vをほとんど消費せずUSB周りの+5Vのみを消費し(さらにはUSB3.0スマートフォンなどの充電で)電源設計時に想定していないような形になりバランスが崩れることに耐えられない電源が出てきます。

・そこにかてて加えて、Windows8.1の省電力に完全対応を謳ったUSB機器を使用しているという方は非常に少ないのではないかと思います。これは常に当てはまるとは限りませんが、自分の環境ではWindows8.1のUSB省電力に対応していないDELL U3014(モニタ)単体での使用では問題がないのですが、無関係なはずのモニタ付属のUSBポートを使用するためにUSB接続を確立するとスリープからの復帰に失敗することが起きるようになってしまいます。

不都合を避けるには、少なくともDC-DCコンバータがしっかりした電源を使用することが肝要です。電源を使いまわしてのPC組直しの際には十分に留意してくださいね。



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