エプソンPX-1700FでOffice2010(ワード、エクセル)に障害が出ました…

注:この記事はこのPC環境固有の障害の可能性があります。もし、同じような障害が出た方がいらっしゃる場合に解決の手助けになる可能性を考慮して記事にしました。

機材:
東芝製ノートPC:Windows7 home x32、CPU(セレロンシングル)、USB接続
Epson PX-1700F
ウイルスバスタークラウド
ドライバ類は付属のメディアよりフルインストール
印刷の設定でプリンタにデータをおくる際は「全頁分のデータをスプールしてから、印刷データをプリンタに送る」に設定。


症状:
他のPCで作成したファイルを開くのに時間がかかる。(特に2003以前のファイル)
編集しようとすると輪(ポインタ)がぐるぐる回ったままになる。
エクセルのセルを選択するとたとえばG-2など選択して反転色になった部分が点滅し続ける
自分のPCで新規に作成したファイルでは発生しない。
その際CPU使用率が50%程度になり、エクセルやワード単独で15%程度消費する。


試行してみたこと:
不具合の出るファイルを改めて2007以降のファイル形式で保存しなおしてみた→効果なし
Office2010の修復インストール→効果なし
OSシステムファイルの修復→効果なし
ウイルスバスタークラウドの無効化→効果なし
Windows7のクリーンブートとセーフモード起動→効果あり

結果と解決:
Windows7のクリーンブートから切り分けていったところ、エプソンのドライバなどを無効にした状態では不具合が発生しない。また、USB接続を切断した場合も発生しない。

上記より、プリンタドライバ以外をアンインストールしたが不具合は収まらなかった。そこで、システムの復元でロールバックしたところ不具合が収まりました。その後に、付属メディアよりプリンタとスキャナのドライバのみをインストールしたところ不具合は発生しなかった。

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こちらの事例は、ファイルや周辺機器の共有を有効にしていたりハイパーVやVPC2007を使用していたりして不具合が出る場合や、IEプラグインの不適合などで不具合が出る場合と根っこの部分で同様の問題に思われます。


現在、プリンタなどの周辺機器、セキュリティーソフト、Office、adobe PDF/CSなどをインストールしていると、様々なハードウエアやアプリケーションにおいて次のような連携がなされるのが一般的です。

1) IEへのプラグイン
2)Officeへのプラグイン
3)プリンタやスキャナへのプラグインや監視
4)スタートアップへの登録と起動
5)何種類ものサービスの追加
6)それぞれが絡み合った連携

以上のようなことに、Officeのバージョンによる互換処理や開くにあたってのセキュリティーの問題が絡み合ってPCの動作が非常に不自由なものになってしまったのだと思います。


最近あまり気にしない方も多いようですが、よく言われる「セキュリティーソフトを複数入れてはいけない」というのは、実はそのほかの種類のアプリケーションでも同じです。たとえば、仮想ディスクドライブソフト、メディアへの書き込みソフト、DVDなどの視聴ソフト、仮想PC環境構築ソフト、ファイル暗号化ソフト、その他リソースやI/Oを消費するソフトウエアはすべて該当します。

メーカーが提供しているもので、オンボードVGAと外部VGAの切り替え、省電力などのソフトウエアで不具合が出やすいのもそのためです。

これだけ多数のものが連携してPC上で動いていれば、俗に言う「相性が悪い」などというものがあっても不思議ではないですよね。


重要:今回のエプソン社製のプリンタで発生したことは、メーカーや機種により限定されるものではなく、同じPC上で何らかのアップデートが行われたり新しい周辺機器が接続されたりするといろいろな場面で、いつでもどこでも発生する可能性があります。


さらに重要なTips:プリンタなどの周辺機器においてUSBケーブルが概ね2メーター以上の長さだったり、最近よく耳にするUSBドライバの不具合でも同様の症状が発生する可能性があります。(LAN接続を含む通信異常が原因となります)



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